高畑耕治の詩


日曜ヨルにも地球はマワル



日曜の夜はナマズ色。
イヤダイヤダ、教室も職場もオリ。
どうしてベンキョウ、
どうしてハタラカないと、
イケナイの?

「 生きものとしてのサダメ、
 ツトメとして、
 アキラメなさい 」

「 イヅレ春はクル、
 イツカ恋はサクと、
 サトリなさい 」

「 そんなチッポケな
 タコ壺セカイにトラワレ
 オソレなさるな 」

「 地球は丸く、争いに病み
 クラク、
 宇宙も死も生も
 星と、銀河のケナゲさに、
 黒い輝きをますばかりの
 ワケノワカラナイ闇だ 」

ナマズ色のヤリキレナイ、
ヌメヌメとした
夜、
それでも地球はマワル、
オハヨウ、もう月曜
朝はクル

光はアカルク、
コノヨこのワレをも、
タブン
射す、

刺されて、ナマズ
溶けて
虹色に
カワリカガヤケル
かもしれないと、

夜のシンカイに
お黙り、
眠れ
朝陽に
ユリオコサレル
まばゆい
ときめきの日まで

目覚めたくないなら
夢に目覚めなさい
いやなら
目覚めぬ夢に
目覚めなさい

マリアさまの
観音さまの
母の
声だけは
守ってくださると
息を

とめず
ぐっすり
おやすみなさい

目覚めたなら
せんそうをしない新しいセカイで



おひなさまに
ナレテイルカモ
生きていけるかもしれない
モシカシタラ




「 日曜ヨルにも地球はマワル 」( 了 )

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