一度限りの詩歌の響き
透明音階譜への
飛翔自由律
旋律の
無限曲線
生命一度限りの
悲傷戦慄
おさないおののきなすすべもなく
ありうるままに
いたずらに
生まれたときから
殺されること 意思によらず
さだめられ
生きられるかぎり
生きる
愛せるかぎり
なにも
愛せなくても
愛し
愛す
さやかささやかに
月の光のように
( できるはずなく
できることなら )
きれいな音
みえない波紋
( ふるわせられたのなら
いいのに )
天の川のほとり
( 字あまり字たらず
みにくい白鳥の )
生
夜空月あかりとおく
あおく澄みわたる