高畑耕治の詩


幻花



燃えあがることゆるされ
血すじ
真紅に


初冬斜光に
愛でられ

黒茶深く焦げ切り
乾き枯れ朽ち
ボロボロ
さだめすなおに散り落ちるよ

短く美しい一日
冬至の花
と化す
幻の

わずかてまえ
あたりまえの日に




※ 読み 楓: カエデ。幻花: げんか。



「 幻花 」( 了 )

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