しめやかな雨音にぬれうすあかり しずかな藤の 吐息とともにいるのは うすあおあわい花から花へ 蜜もとめくちづけうつろう ちいさなむしたち 透きとおる無音の羽ばたきばかり 色の滴り愛したあのひとはみあたらなくて ちりおちるいちまいいちまいしとやかに 花の房は細ってゆき うすくくすんだきみどりやわらかな 葉むらに抱かれしどけなくかわいて うもれてゆくばかり
TOPページへ
新しい詩目次へ
サイトマップへ