高畑耕治の詩


踊る 躍る



きみは踊る
おどるおどる

こねこ白うさぎ
子鹿小鳥になりたくて
風に光に
青空に溶けたくて

きみはまわる
まわるまわる

三角平行四辺形
円柱三角錐
四面体六面体
十二面体
無限多面体
回転静止球体
純粋時空無体に
めたもるふぉぜする

地平線を
水平線に
結んでめびうすの
わのリボン
くるん

崩れ落ちそうな
くるしみもかなしみも
さびしさもいたみも
なみだも
星の海とともに
そっと
くるみ

きみと躍る
おどるおどる

息をのみ
息をとめ
息をして
いのち
かけら
まぼろし

瞬結する




*読み 三角錐: さんかくすい。
    めたもるふぉぜ=メタモルフォーゼ: 変容、変身。



「 踊る 躍る 」( 了 )

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