どうしてだかわからずにけれどどうしても
悲しいとしか感じられないとき
どうしてだろうとなんどかんがえ嘆いてもだれも
こたえてはくれないとしりつつへこたれてしまうのも
人間ではあるけれど
それはたぶんきっと
宇宙のせいだと
ニンゲンであるげんかいのなかのぐだぐだのわたしを
ゆるしてください
ゆるしてくださいますようにと
ねがいごとする
みあげれば
クリスマスツリー
ならびみあげれば
なおさら美しく
なんて悲しい
宇宙
嬉しいのやら悲しいのやら
空しいのやら寂しいのやらただ
みあげ立ちつくすわたしの
汚れたほおのしずくにさえ
くちづけ
あらいきよめてくれたのは
枯れ落ちながらも
やわらかならせん舞い降りる
ことし最後の一葉
月色の
イチョウの
ささやきでした
さようなら
さんたまりあ
サンタもあの空をいまトナカイとかけているころ