重力の地の
喜怒哀楽の囚われの身と知りつつ
阿鼻叫喚の悲痛悲鳴悲壮に感情神経を
うちから
傷め蝕み責め滅ぼさないこと
なんにもみえないきこえない
と
地べた這い
ともに浮かびさまよい嘆きつつ
暗黒沈黙にこそ
結ばれる
星の音楽を
星座を
恋い
あおぐことだけは
忘れないこと
恋する人の
よろこびに
星はまたたく
果てのない
人の悲しみの
夜空に
星はかがやく
こんや夜空の
星たちの
あの静かな音楽は
ことばをおぼえるまえのおさなごの
ちいさなくちびるの
泉から
あああああふれでる
あのやわらかな
きよらな
声の
滴のように
沁みて
いとおしくとても
かなしい