しずかにさってゆけたなら
どんなにやすまることでしょう
なにもかもからそっと
さよならできたならやっと
やすめるのでしょうか
なにもかも忘れほっぽってゆける
どこかとおくの
幸せのくに
と
赤んぼの泣きごと幼児性甘ったれのわがまま
いまだにやどすようななりそこないの
こんなおとなのゆきさきはきっと
天国でも夢の国でも
ないでしょう
地獄かな廃人の国かな
でもこの地よりましかな
想えるような疲労の夜には罪と罰
ねむれもやすめもしないでしょう
もうやめなさい
おやすみなさい
思い出しなさい
まわる地の昼と夜
この星空のもと
きれいな花たちの話声に耳を
澄ませなさい
花の寝息が聞こえてくるならすぐそばでいつか
やすめることでしょう
花はひとにも優しいから
花を慕ってやすみましょう
こよいも花とねむりましょう