高畑耕治の詩


眠れない夜の歌



しずかにさってゆけたなら
どんなにやすまることでしょう
なにもかもからそっと
さよならできたならやっと
やすめるのでしょうか
なにもかも忘れほっぽってゆける
どこかとおくの
幸せのくに


赤んぼの泣きごと幼児性甘ったれのわがまま
いまだにやどすようななりそこないの
こんなおとなのゆきさきはきっと
天国でも夢の国でも
ないでしょう
地獄かな廃人の国かな
でもこの地よりましかな

想えるような疲労の夜には罪と罰
ねむれもやすめもしないでしょう
もうやめなさい
おやすみなさい
思い出しなさい

まわる地の昼と夜
この星空のもと
きれいな花たちの話声に耳を
澄ませなさい
花の寝息が聞こえてくるならすぐそばでいつか
やすめることでしょう

花はひとにも優しいから
花を慕ってやすみましょう
こよいも花とねむりましょう





「 眠れない夜の歌 」( 了 )

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