高畑耕治の詩


ふるふる雨ふり



きのう夜中ひょっこり
やってきたカエル
教えてくれるには

わたし歌うの
雨粒たちと
冷たいけれど温かな
雨音の通奏低音の
励ましにうちふるえ
昼も夜も
歌うの
愛しくふるふる


早苗の茎に吸いあげられ
たわわな稔りの一粒ひとつぶ
ふくらませてゆく
雨の粒
水滴の歌なんて素敵

空にも地にも
やわらか音楽
染みわたり
優しく
ふるふる雨

子どもたちの
小さな色とりどりの
傘の花つまびき
長靴あそびの水たまり
水玉おんぷ描いて
優しくふれふれ


夕暮れどきには
カエルのわたしも
稲のみどりも
ひと休み
子どもたちの帰り道には
雨あがり

虹を
みせてね




*ふりがな 雨粒: あめつぶ。雨音: あまおと。
      愛しく: かなしく。早苗: さなえ。



「 ふるふる雨ふり 」( 了 )

TOPページへ

虹:新しい詩
目次へ

サイトマップへ

© 2010 Kouji Takabatake All rights reserved.
inserted by FC2 system