高畑耕治の詩


花を



さがしても

みつけられない
無色無感情に凍える
この季節には

葉のない枯れ枝
茎のない草の根に
学び
芽も茎も葉もまだ
なんにもなくても
待っている
種子に宿るうつくしい
花のそばに息をひそめ
いこわせてもらおう

愛することができますように

だれも助けてくれなかった
子どもの
こころの
さけびの痛み
さかれた
傷口をも
かならず

いやすことの
できるというやさしいあの


いつかどこかであの子に
咲いてくれますように



 反歌二首


枯れ枝枯れ草枯れ地もこよいあの子に淡雪の花

ひかりとけしずくとちりとどきますように




*ふりがな 無色 :むしょく。



「 花を 」( 了 )

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