高畑耕治の詩


月の光、白鳥の歌



 月柱


ムンクも愛した
月の柱
のびてゆくあの
暗がりはもう


河口ゆらら
たゆたう
波たち
優しいふくらみ
飛来した
白鳥たち

雲間みえ隠れする
おぼろな羽毛
並び旅してきた
月影
白いおおきな


なきかわす

かなしい


光の柱
すべりおり
さかのぼり

幻のひと夜
この時

海へ
空へ
悲傷する



 月華


大空のまどろみの
白鳥

翼のつぼみひらけば
蓮の花

天と地とあの世の
水面に咲き交わしゆらめく




*ふりがな 月柱 :げっちゅう。月華 :げっか。水面 :みなも。



「 月の光、白鳥の歌 」( 了 )

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