高畑耕治の詩


想いつづけて、ひと



 悪人はいる


悪人がいる。

優しい人もいる。
いつの時代にも。
星のうえどの地にも、
どの民族、国家、宗教者、信者、組織所属者にも。
まだらに。

多数派という虚構の境界線、壁に、隠されがちな、
優しい心を見失わず、見つけられるよう、
少しずつでも。
できること、したいことを。



 逆を生きて


想いつつけずにいられないひと

不意に襲われた見知らないひとどうしても
見捨てられずおそれをふみこえ

助けようと自らの
痛みのうちに
いのちおとしてしまったひと

こころ生きていた
もう語らない
ひとのおこない
忘れずいつも想っている

危険を避け逃げるのは
生き物の定められた生きざま

なのにあえて
逆を生きて
ひと

神様でも仏でも菩薩でもないのに
ただのふつうの優しい
こころの
ひとだったろうに

想いつつけずにはいられない





「 想いつづけて、ひと 」( 了 )

TOPページへ

虹:新しい詩
目次へ

サイトマップへ

© 2010 Kouji Takabatake All rights reserved.
inserted by FC2 system