高畑耕治の詩


南北東西



地平線のその果てへ
東西南北どちらへもゆける
地と天のすきま
うっすら淡い成層圏みあげ
上も下もなく 遥かな星空に抱かれる
水平線を恋うまま

半島も大陸も
列島も島々も
言語の境も
へだてなくあらう
星魂の海の
瞳のまるみを

南北も東西もただ幻
星の人なら
小鳥たち魚たちと
どちらへも
ゆける





 反歌




天国へのバベルの階段もろとも
瓦礫となり砕け散り
地平の果てまでにぎやかに飛び交う
他国語他宗教他民族他生物への
憎悪と驕りと殺戮の
ミサイル

にも
終末の日は
訪れ

青空は小鳥と雲に
夜空は流れ星と天の川に
人はかえしました

いつか
多国語無数の言葉で
書き留められますように





「 南北東西 」( 了 )

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