高畑耕治の詩


聖夜、雪だるまの



雪だるまの気持ち
またたく夜
寒くだるく危うく灰の世の夕闇に
くずれしずみうずもれかけても

真夜中
公園に校庭に空地に
手のひらで結ばれ生まれた淡雪の
小さないのち
うずくまる子ねこのように
子だるまたち
息してる

 朝のひかり
 きてくれたなら
 真っ白なまぶしさのまま
 子どもたちの瞳と
 目覚め
 ときめきあい

まだいまは

生まれくる予感にみちてみぞれ混じりの
雪の流れ星
ふりやまない

こんなに汚れた地にもこころにも
おとずれてくれる
聖なる星の涙
やわらかな
産声の羽
やさしい
祝祭の






 こだま




校庭で
子どもとわんこ話していたんだ

 わるくないよ
 雪
 好きだよ大切だよ





 こだまのこだま




 ひとよりあたたかいよ
 雪





「 聖夜、雪だるまの 」( 了 )

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