高畑耕治の詩


コスモス淡章



みずいろの秋空の
丘のあの向こうまでこの花のこみち
つづいていてほしいとねがった

風にうなじ
いっせいにそらせ
ふりむいてくれる淡い微笑みたちと
きみ

このままありのまま
ふたりコスモスのまま
いたいとねがった

立ち止まり並んで
そっと
横顔みるとほんとにきれいだ
淡いコスモスかなしい花びら

コスモス宇宙秋桜

こすもすこすもすこすもすと
呼んでくれてもかまいません

こすもすうちゅうあきざくらと
呼ばれたってわたし
うれしい

呼びかけてください
声でこころで
ささやきで
むごんで

こすもす宇宙秋桜




*ふりがな 淡章: たんしょう。宇宙秋桜:( 自由に呼んでください )



「 コスモス淡章 」( 了 )

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