高畑耕治の詩


てふの香り



渇いた瞳
白目にもはらり
紋白てふ
( シロ、しあわせか )

ひかりの麟ぷん撒き
くらくらふらら 
黄てふ
( キミ、なぜ舞うのか )

金モクセイ散り地に
オレンジの

( ハナ、泣いているのか )

風かすかに
てふの香り
( アキ、)

ゆくへしらずも




*ふりがな 白目: しろめ。麟ぷん: りんぷん
*よみ てふ: ちょう



「 てふの香り 」( 了 )

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