七十二年すぎても あの日は原爆の あのまま うけつぐ祈りの この夏にも 悲しく 訪れてくれた つくつくぼうし 美しく 咲き初める 白百合の花
ゆらめきのびるなめらかな腕に 萌えるみどりも 燃え立つ紅の 花炎も 青空たかくへ 無言で 原爆のあの日を 生きていた 子どもたちと赤んぼに 子猫と子犬と子牛と子馬に アサガオにヒマワリにタンポポに アゲハにアカトンボにカナカナに 無明のくるしみに 百日紅 今朝も 赤い花
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