高畑耕治の詩


さくらいろのはね



こころ黒い硬い石ころ痛むばかりの日には

深く海の底ふかく
舞いおりてゆくねがいの幻マリンスノー
蛍ゆめみがちにふりしきる

重く空の底おもく
落ちてゆき暗がりに発光すれば流れ星
あちちあちちあくがれる魂に
いつかなれますように

沈みきらなきゃ深海魚にはあえません
落ちてゆかなきゃ宇宙の果てにはゆけません

つらい悲しい石ころの日には
こころ遥かに旅をして
歪んで曲がってぐんにゃり蛇行し
自嘲し自壊し
沈んでゆくのか浮かんでゆくのか
どこへともなく
はらら

ばらまかれる爆弾ばかりの
恥ずかしいこの星の空にも
憎しみと嘆きの
赤黒い血にも

なみだのやわらかなはねふりつみ
さくらいろあわくやさしいこころ
救われますように





「 さくらいろのはね 」( 了 )

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