高畑耕治の詩


無季、あかい花



曼珠沙華の
真っ赤な血も瞬く間に
ちりちり地に消え

木枯らしの緑に灯る
サザンカ
でもないのに

でたらめな季節に咲いてしまったよ
ツツジ真紅にまばらに
すぐ枯れて焦げ茶まだらに

人工なま暖かな
のぞまれない
わけのわからない
ごまかされた
ばちがいの
まちがいの
狂い咲く四季にも

虚しく儚くあやしく
あか

美しく




*ふりがな 曼珠沙華: まんじゅしゃげ。愛しく:かなしく。



「 無季、あかい花 」( 了 )

TOPページへ

虹:新しい詩
目次へ

サイトマップへ

© 2010 Kouji Takabatake All rights reserved.
inserted by FC2 system