高畑耕治の詩


星空



夜空に見つけたあの一番星にまで鈴なりに連なり
高まりゆく虫の音に

蘇るあなたの横顔
締めつけられた胸の
痛み
見守ってくれていたのは
狂い咲く
セミの音
星空
ばかりでした




* ルビ 虫の音: むしのね。セミの音: セミのね。



「 星空 」( 了 )

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