空が海のあいをすいあげるとき
かもめはどこへかえるのか
かさなりあうかがやき
むらさきにそまる風 もとめあう声も
やすらぎの凪にしずまり
ふかいねむりのなぎさにくろい息をはく
天の河は
かすみそう ね
すずらん
さぎらん あ
つりふねそう
空にゆらめく
星のゆらいをおしえてくれた
しろいゆびさき
ささやきも
かもめも
みえない水平線に
まるいひかりがならんでる
夜の海の
くらい波におびえながらも
とおい沖で
ひとといかはたたかっているから
この瞬間にたいせつなひとがいる