高畑耕治の詩


よわね



よいつぶれねむるばかりの
よるもありました

よわねもはきます
ていうか
よわねのかたまりです
ひとですから

いつのまにやらもういない
ねむればどこへやら
もうどこにもいない

よわねあわぷくぷくの
じゅもん
ひとのりょうしんの
しゃぼん
いのり
ゆらり

くつうわすれたいますいに
かなしみますばかりの
ねむれぬよるもありました





「 よわね」( 了 )

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