今にしがみつきあがかないものに、
永遠なんてみえない。
永遠を恋わずにいられるものの今は、
動物としての、
死ぬまでの懸命な、
惰性。
誰も責めることなんてできないから、
いのち、
とても悲しい。
生まれたのだから、すこしは、
ひと、
薫らせ、
わたしはありたい。
今、
永遠。
美しい言葉の、
抽象画よりも。
母の子宮に宿され、守られ、
生まれ出て、守られ、
育てられた、
いちどかぎりの時間をこそ、
感じ、
大切に、
わたしにできうるかぎり生きましたと、
母に、
報告できたなら、
ずっと、
眠りたい。