高畑耕治詩集『海にゆれる』


水平線

乳がしたたる精子のしずくがふるえるもやに
空と海はとけあっていたけれど
こんなつよい陽ざしに笑顔を
そむけあう
どこまでいっても
あおは交わらない
あんまりはりつめすぎて水平線は
なんだかまるく
たわみはじめるけれど
せりあがる海は空に
もうとどかない



「 水平線 」( 了 )

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